電算システムHD(4072)2026年12月期中間決算を分析|営業利益22.3%増、情報サービスが利益成長を牽引

電算システムホールディングス(4072)が2026年8月12日に発表した2026年12月期中間決算を分析します。

売上高は348億7900万円で前年同期比8.1%増、営業利益20億700万円で22.3%増、経常利益21億9400万円で19.0%増、純利益15億100万円で19.9%増となりました。

特に情報サービス事業が大きく伸び、営業利益は前年の2億4300万円から8億3400万円へ243.3%増となっています。

私は今回を、クラウド・SI事業の収益性改善によって全社利益が売上以上に伸びた、かなり良い決算と評価します。

目次

今回の決算を5段階で評価

評価項目評価コメント
売上高★★★★☆348.79億円、8.1%増
営業利益★★★★★20.07億円、22.3%増
営業利益率★★★★★約5.1%→5.8%へ改善
情報サービス★★★★★13.3%増収、243.3%増益
収納代行★★☆☆☆0.1%増収、16.0%減益
通期予想★★★★☆営業利益36.5億円を据え置き
進捗率★★★★★営業利益55.0%
CF★★★★★営業CF19.3億円、単純FCF約8.3億円
財務★★★★☆実質的な借入負担は小さい
株主還元★★★★★年間90円→100円へ増配
キャピタルゲイン期待★★★★★利益率改善とクラウド成長を評価

売買判断

保有 ★★★★★

追加買い ★★★★☆

売却 ★☆☆☆☆

私は電算システムHDを保有継続します。

営業利益22.3%増に加え、営業利益率が約5.1%から5.8%まで改善しています。

さらに通期営業利益36億5000万円に対して中間期ですでに55%まで進んでおり、現時点ではかなり順調です。

追加買いも前向きに考えます。

情報サービスが利益成長の主役

情報サービス事業は売上221億6000万円で13.3%増、営業利益8億3400万円で243.3%増となりました。

Google Workspace、Google Cloud Platformなどのクラウドサービスが引き続き好調です。

SI・ソフト開発ではオートオークション業向けシステム案件が伸び、クラウド導入・移行支援でもエンジニア稼働率が高水準となりました。

さらに前年に発生していた不採算案件の影響がなくなったことも利益改善につながっています。

私は今回、売上13%増より利益が3倍以上になったことを最も評価します。

収納代行は今後の課題

収納代行サービス事業は売上127億1900万円で0.1%増とほぼ横ばいでした。

一方、営業利益は11億7000万円で16.0%減となっています。

地方自治体向け収納は伸びていますが、後払いサービスでの顧客獲得競争、仕入単価上昇、金利上昇による収納金管理コスト、新決済インフラへの研究開発費が利益を圧迫しました。

したがって現在は、

情報サービスの大幅増益 > 収納代行の減益

という構造です。

収納代行の利益が戻れば、全社利益にはさらに上振れ余地があります。

本業主導の増益

売上総利益は53億4600万円から57億9900万円へ増加しました。

販管費は37億500万円から37億9200万円への小幅増にとどまっています。

その結果、営業利益率は5.1%から5.8%へ改善しました。

前年には1億8900万円の投資事業組合運用益があり、今回はありません。

それでも経常利益が19%増えているため、今回の増益はかなり本業主導と評価できます。

通期営業利益への進捗は55%

通期予想は、

売上高 700億円
営業利益 36億5000万円
経常利益 38億5000万円
純利益 26億2000万円

です。

中間期の進捗率は、

売上高 49.8%
営業利益 55.0%
経常利益 57.0%
純利益 57.3%

となっています。

会社は業績予想を据え置いています。

特に利益進捗は50%を大きく超えているため、現時点では順調です。

一方、通期純利益は前期比9.6%減の予想となっていますが、今回の決算短信では中間期の好調に対して下期利益が低くなる具体的理由までは詳しく示されていません。

そのため私は、今後上方修正が出るかにも注目します。

CFも改善

営業CFは19億3000万円で、前年10億4700万円から大きく増加しました。

投資CFは11億400万円のマイナスですので、単純なFCFは約8億2600万円のプラスです。

ソフトウェアなど無形固定資産への投資を増やしながらFCFを確保しています。

利益増加がキャッシュにもつながっている点は評価できます。

自己資本比率32.5%は数字ほど心配しない

自己資本比率は35.6%から32.5%へ低下しました。

ただし負債増加の大部分は収納代行事業の「収納代行預り金」で、222億8800万円から321億5700万円へ増えています。

一方、短期・長期借入金は合計約6億円しかありません。

現金預金207億円に加え、金銭の信託295億円を保有しています。

したがって、自己資本比率だけを見て財務リスクが急上昇したとは考えません。

収納代行という事業構造上、預り金が貸借対照表を大きくしている点を考慮する必要があります。

年間配当100円へ増配

2026年12月期の配当予想は中間50円、期末50円の年間100円です。

前期90円から10円増配となります。

利益成長だけでなく株主還元も強化されているため、保有を続けやすい材料です。

私ならどう売買するか

私は現在の保有を継続します。

今回評価しているのは、

営業利益22.3%増

情報サービス243.3%増益

営業利益率5.8%へ改善

通期営業利益進捗55%

という点です。

収納代行の減益は気になりますが、情報サービスの成長力がそれを十分補っています。

私は株価が調整する場面では追加買いを検討します。

今回の私の結論

今回の電算システムHDの中間決算は、かなり良い決算です。

売上高8.1%増に対して営業利益22.3%増、純利益19.9%増となりました。

特に情報サービス事業は13.3%増収、243.3%増益です。

クラウド・SI事業の成長と前年の不採算案件解消によって収益性が大きく改善しました。

一方、収納代行は16%減益ですので、ここが次の改善ポイントです。

そのため今回の総合評価は★★★★★とします。

私は保有を継続し、押し目では追加買いを検討します。

キャピタルゲインという視点では、

高成長の情報サービスに収納代行の利益回復が加わり、営業利益率を6%台へ引き上げられるか。

ここが次の焦点です。

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