TOPIX改革で買われるのはどこ?新規採用候補から狙いたい20銘柄

目次

TOPIX改革で新たに組み入れられる銘柄に注目

2026年10月、TOPIX(東証株価指数)の大きな見直しが行われます。

今回の改革で特に注目したいのは、これまでのようにプライム市場を中心とするのではなく、プライム・スタンダード・グロースの全市場から銘柄を選ぶ仕組みになることです。

新規採用銘柄には、売買代金や浮動株時価総額など一定の基準が設けられています。

2026年の初回入れ替えについては、8月末が判定基準日となっており、正式な選定結果は10月に公表される予定です。

実際の入れ替えは10月末となるため、現在は「どの銘柄が新たにTOPIXへ入るのか」が市場で注目される時期に入っています。

新規採用は約35銘柄が予想されている

証券会社の予想では、今回のTOPIX改革で約35銘柄が新たに採用される可能性があるとされています。

新規採用候補として名前が挙がっている主な銘柄には、スタンダード市場では日本マクドナルドHD、フェローテック、セリア、東映アニメーション、ヨネックスなどがあります。

グロース市場ではGO、トライアルHD、フリー、パワーエックス、MTG、タイミー、アストロスケールHD、QDレーザ、Synspective、ティアフォーなどが候補として注目されています。

ただし、私は単純に「TOPIXに採用されそうな順」で買うつもりはありません。

重要なのは、

TOPIXに採用される可能性が高いか

だけではなく、

採用されたあとに株価がどこまで上昇する余地があるか

という点です。

TOPIX採用で株価が上昇しやすくなる理由

TOPIXに採用されると、TOPIXに連動するETFやインデックスファンドなどが、その銘柄を指数構成比率に合わせて購入する必要が出てきます。

そのため、新規採用銘柄には機械的な買い需要が発生します。

特に注目したいのは、時価総額が一定以上ある一方で、普段の売買代金がそれほど大きくない銘柄です。

普段の出来高に対してTOPIX連動資金からの買いが大きければ、株価へのインパクトも大きくなる可能性があります。

ただし私は、TOPIXによる需給だけではなく、業績、成長テーマ、現在の株価位置、すでに採用期待が織り込まれているかどうかも含めて判断したいと思います。

TOPIX新規採用候補から狙いたい20銘柄

今回の順位は「TOPIX採用確率ランキング」ではありません。

2026年9月から10月末、さらにその先まで含めてキャピタルゲインを狙いやすそうな順に並べています。

1位 パワーエックス(485A)
注目度 ★★★★★
本命

2位 フェローテック(6890)
注目度 ★★★★★
本命

3位 MTG(7806)
注目度 ★★★★★
買い候補

4位 トライアルホールディングス(141A)
注目度 ★★★★★
買い候補

5位 Synspective(290A)
注目度 ★★★★★
攻撃型

6位 フリー(4478)
注目度 ★★★★☆
押し目狙い

7位 GO(581A)
注目度 ★★★★☆
調整後を狙う

8位 東映アニメーション(4816)
注目度 ★★★★☆
中期向き

9位 タイミー(215A)
注目度 ★★★★☆
決算後に注目

10位 アストロスケールホールディングス(186A)
注目度 ★★★★☆
攻撃型

11位 ヨネックス(7906)
注目度 ★★★★☆
成長継続期待

12位 セリア(2782)
注目度 ★★★☆☆
安定型

13位 ナカニシ(7716)
注目度 ★★★☆☆
TOPIX買い期待

14位 上村工業(4966)
注目度 ★★★☆☆
業績も注目

15位 ワークマン(7564)
注目度 ★★★☆☆
押し目待ち

16位 QDレーザ(6613)
注目度 ★★★★★
超攻撃型

17位 日本マクドナルドホールディングス(2702)
注目度 ★★★☆☆
採用確度重視

18位 ティアフォー(593A)
注目度 ★★★★★
高値追い注意

19位 沖縄セルラー電話(9436)
注目度 ★★★☆☆
安定型

20位 三谷商事(8066)
注目度 ★★★★☆
需給面に注目

1位 パワーエックス(485A)―今回の本命にしたい銘柄

私が今回もっとも注目しているのがパワーエックスです。

パワーエックスはTOPIX新規採用候補として注目されているだけでなく、蓄電池、再生可能エネルギー、データセンターの電力需要といった中長期テーマを持っています。

つまり、

TOPIX新規採用期待

電力需要拡大

蓄電池

という複数の材料があります。

TOPIXイベントが終わった瞬間に材料がなくなる銘柄よりも、その後も成長ストーリーが残る銘柄のほうが私は狙いやすいと考えています。

短期間で急騰したところを追うのではなく、押したところを拾っていきたい銘柄です。

2位 フェローテック(6890)―TOPIXだけではない強さ

フェローテックもかなり有力だと見ています。

TOPIX新規採用候補として以前から名前が挙がっているだけでなく、半導体という大きなテーマを持っています。

私がTOPIX関連銘柄を選ぶ際に重視しているのは、

「TOPIXに採用されなかったとしても欲しいか」

という点です。

その意味では、フェローテックは比較的選びやすい銘柄です。

TOPIXだけを材料に買うのではなく、半導体関連としての成長を基本にしながら、TOPIX採用が追加材料になると考えています。

3位 MTG(7806)―成長株とTOPIX改革の組み合わせ

MTGもTOPIX新規採用候補として注目されています。

成長力のある企業がグロース市場のままTOPIXに入る可能性があるという、今回の改革を象徴するような銘柄の一つです。

これまでTOPIX投資家からそれほど意識されてこなかったグロース市場の企業でも、企業規模が拡大し、流動性が高くなればTOPIX構成銘柄になることができます。

MTGは「TOPIX改革そのもの」を買うという意味でも面白い存在だと思います。

4位 トライアルホールディングス(141A)―大型グロースの代表候補

トライアルHDも、以前からTOPIX新規採用候補として何度も名前が出ている銘柄です。

小売業ですが、単純な店舗拡大型企業ではなく、ITやデータ活用を組み合わせながら成長している点に特徴があります。

時価総額がある程度大きく、流動性も高い銘柄です。

爆発力だけなら小型グロース株に負けますが、

採用期待

企業規模

成長性

のバランスではかなり上位に置きたい銘柄です。

TOPIX関連株を何銘柄か買うなら、私はトライアルHDを候補に入れたいと思います。

5位 Synspective(290A)―値幅を狙うなら面白い

Synspectiveは安定型の銘柄ではありません。

むしろ今回の20銘柄の中でも攻撃的な部類です。

それでも5位にした理由は、TOPIX採用期待に加えて「宇宙」という強いテーマを持っているためです。

こうした銘柄はTOPIX採用だけで上昇するというより、

TOPIX材料をきっかけに資金が入り、テーマ株としてさらに買われる

という展開に期待できます。

その代わり値動きも大きいため、私は主力というより攻撃枠として考えます。

GOとフリーも面白い

ランキング6位のフリーと7位のGOも注目しています。

どちらも今回のTOPIX改革で初めて意識されやすくなるタイプの企業です。

こうした知名度の高いグロース企業がTOPIXに採用されれば、

「スタンダードやグロース市場でも企業規模が大きくなればTOPIXに入れる」

という改革の意味が市場にも改めて認識されると思います。

ただし、期待先行で株価が上昇している場合は高値を追わず、調整局面を待ちたいところです。

タイミーはTOPIXより業績を重視したい

タイミーも有力な候補です。

ただ、私はタイミーについてはTOPIX採用そのものよりも、業績の伸びを重視します。

成長株の場合、TOPIXによる需給改善以上に、決算による株価変動のほうが大きくなることがあります。

TOPIX採用期待だけを理由に飛びつくのではなく、決算を確認して業績トレンドが崩れていなければ狙う、という順番にしたい銘柄です。

三谷商事は地味だがTOPIX買いのインパクトに注目

20位としましたが、三谷商事は少し特殊です。

株価の成長性だけを見ると、パワーエックスやSynspectiveのような派手さはありません。

一方で、TOPIXに新規採用された場合、普段の売買量に対してTOPIX連動資金による買い需要が比較的大きくなる可能性があります。

今回のTOPIX改革では、こうした普段はあまり話題にならないスタンダード銘柄が意外な値動きをする可能性もあると思っています。

ティアフォーとQDレーザは高値追いに注意

TOPIX新規採用候補だからといって、何でも買えばよいわけではありません。

特にティアフォーやQDレーザのように、短期間で株価が大きく上昇している銘柄には注意したいところです。

新規採用期待が市場に広く知られてしまえば、

正式採用発表=さらに上昇

とは限りません。

発表前に買われすぎていれば、

正式採用発表=材料出尽くし

になる可能性もあります。

私はこの2銘柄については「上がりそうだから買う」というより、大きく調整したところを狙う銘柄として見ています。

日本マクドナルドHDは採用期待なら最上位クラス

日本マクドナルドHDは、値幅期待では17位としました。

しかし、新規採用候補としての安心感だけで選ぶなら、もっと上位です。

スタンダード市場を代表する大型企業の一つであり、TOPIX改革によって新たに採用される銘柄の代表例になる可能性があります。

ただし、すでに大型株であることを考えると、TOPIX採用による買いだけで株価が何十%も上昇することは期待しにくいでしょう。

今回はTOPIX新規採用を利用してキャピタルゲインを狙うという目的なので、順位を下げています。

TOPIX採用発表までに重要なのは「織り込み度」

今回のTOPIX改革では、候補銘柄を知っているだけでは十分ではないと思っています。

8月末の判定基準日はすでに終了しています。

次に市場が意識するのは10月の正式発表です。

その間に候補銘柄が急騰すれば、TOPIX採用メリットを先取りしてしまいます。

反対に、有力候補なのに株価が調整している銘柄があれば、そちらのほうが狙いやすくなります。

そのため私は今後、

採用可能性
×
業績
×
成長テーマ
×
株価位置
×
TOPIX買いインパクト

の5つを見ながら判断します。

単純な「採用予想ランキング」ではなく、「現在の株価からどれだけ上を狙えるか」を優先したいと思います。

私が今から狙うなら5銘柄

今回の20銘柄からさらに絞るなら、私は次の5銘柄を中心に見ます。

1位 パワーエックス(485A)

2位 フェローテック(6890)

3位 MTG(7806)

4位 トライアルHD(141A)

5位 Synspective(290A)

パワーエックスは蓄電池・電力、フェローテックHDは半導体、MTGは成長力、トライアルHDは大型グロース、Synspectiveは宇宙という、それぞれTOPIX以外の上昇材料を持っています。

TOPIX採用は一度きりのイベントです。

だからこそ私は、

「TOPIXに採用されなくても保有したい銘柄に、TOPIX採用という追加材料が乗っている」

という銘柄を優先したいと思います。

正式発表は10月です。

そこまでに株価がどの程度TOPIX採用を織り込むのかを確認しながら、押し目があれば狙っていきたいところです。

※掲載している銘柄は2026年9月時点の証券会社などの予想を基にした候補であり、正式なTOPIX新規採用銘柄ではありません。

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