リンガーハット(8200)2027年2月期第1四半期決算を分析|営業利益51%増、利益率改善が鮮明

リンガーハット(8200)が2026年7月10日に発表した2027年2月期第1四半期決算を分析します。

売上高は114億3900万円で前年同期比2.9%増、営業利益5億9900万円で51.0%増、経常利益5億2700万円で14.9%増、親会社株主に帰属する四半期純利益は3億4200万円で6.7%増となりました。

売上の伸びは小さいものの、営業利益が大きく伸び、営業利益率は約3.6%から5.2%へ改善しました。

私は今回を、既存店売上の成長と採算改善が同時に進んだ、かなり良い決算と評価します。

目次

今回の決算を5段階で評価

評価項目評価コメント
売上高★★★★☆114.39億円、2.9%増
営業利益★★★★★5.99億円、51.0%増
営業利益率★★★★★約3.6%→5.2%へ改善
長崎ちゃんぽん★★★★★3.1%増収、57.2%増益
とんかつ★★★★☆1.9%増収、10.2%増益
既存店★★★★★ちゃんぽん104.3%、とんかつ102.3%
通期予想★★★★☆営業利益22億円、55.1%増を据え置き
進捗率★★★★★営業利益27.3%、上期計画66.6%
CF★★★☆☆第1四半期CF計算書なし
財務★★★☆☆自己資本比率46.9%、設備投資目的で借入増
配当★★★☆☆年間13円据え置き
キャピタルゲイン期待★★★★☆利益率改善継続なら評価上昇余地

売買判断

保有 ★★★★★

追加買い ★★★★☆

売却 ★☆☆☆☆

私はリンガーハットを保有継続します。

今回特に評価するのは、売上2.9%増に対して営業利益が51%増えたことです。

新規出店で売上を作ったというより、既存店売上を伸ばしながら利益率を改善できています。

追加買いも前向きですが、第2四半期でも現在の5%前後の営業利益率を維持できるか確認したいです。

長崎ちゃんぽんが57.2%増益

主力の長崎ちゃんぽん事業は売上93億7200万円で3.1%増、営業利益5億3300万円で57.2%増となりました。

既存店売上高も前年同期比104.3%です。

店舗数は前年同期561店から557店へ減っていますが、それでも売上が増えています。

つまり、店舗数を増やさなくても既存店舗の売上と収益性を高められていることになります。

ここは今回かなり評価できるポイントです。

とんかつ事業も増収増益

とんかつ事業は売上20億1100万円で1.9%増、営業利益6000万円で10.2%増です。

既存店売上も102.3%となりました。

長崎ちゃんぽんほどの利益成長ではありませんが、主力2事業が同時に増収増益となっています。

フランチャイズ店舗を含めた総売上高でも、長崎ちゃんぽんは3.6%増、とんかつは1.7%増です。

営業利益51%増の質は高い

営業利益は前年3億9700万円から5億9900万円へ増加しました。

売上総利益も70億5100万円から73億9200万円へ増えています。

一方、経常利益の伸びが14.9%にとどまったのは、前年に約6500万円あった受取補償金がなくなり、今期は約3700万円の為替差損が発生したためです。

つまり今回は、

営業利益の伸び > 経常利益・純利益の伸び

となっています。

私はむしろ好印象です。

本業の回復は、最終利益6.7%増という数字以上に強いと見ています。

上期営業利益計画の66.6%を1Qで達成

通期予想は、

売上高 473億円
営業利益 22億円
経常利益 20億4000万円
純利益 12億円

です。

第1四半期の進捗率は、

売上高 約24.2%
営業利益 約27.3%
経常利益 約25.9%
純利益 約28.6%

となっています。

さらに上期営業利益予想9億円に対しては66.6%まで進んでいます。

第2四半期に必要な営業利益は約3億円ですので、第1四半期の約6億円と比べるとかなり余裕があります。

今のところ業績予想は据え置きですが、上期は上振れ余地を意識できる進捗です。

財務は設備投資で借入増

自己資本比率は48.9%から46.9%へ低下しました。

会社は設備投資資金として長期借入金22億円を調達しており、長期借入金は約51億7000万円から62億7000万円へ増えています。

現金も約23億8000万円から35億9000万円へ増えました。

設備投資を進めるための借入ですので直ちに悪材料とは考えませんが、今後は投資した資金が店舗収益や成長につながるかを確認します。

私ならどう売買するか

私は現在の保有を継続します。

長崎ちゃんぽんの既存店売上4.3%増、営業利益57.2%増、全社営業利益51%増という内容なら売却する理由はありません。

特に店舗数が減っている中でも売上と利益を伸ばしている点を評価します。

私は株価が調整する場面では追加買いを検討します。

次の決算で見るポイント

最重要は営業利益率です。

今回約5.2%まで上昇しましたので、この水準を維持できるかを確認します。

次に長崎ちゃんぽんの既存店売上、原材料・人件費・光熱費の上昇を吸収できるか、上期営業利益9億円をどこまで上回れるかを見ます。

今回の私の結論

今回のリンガーハットの第1四半期決算は、かなり良い決算です。

売上高2.9%増に対して営業利益51.0%増。営業利益率は約3.6%から5.2%へ改善しました。

主力の長崎ちゃんぽんは57.2%増益、既存店売上も104.3%です。

経常利益や純利益の伸びが小さいのは、前年の受取補償金や今期の為替差損など営業外要因の影響があり、本業自体は表面数字以上に強いです。

そのため今回の総合評価は★★★★★とします。

私は保有を継続し、押し目では追加買いを検討します。

キャピタルゲインという視点で次に重要なのは、

店舗数を大きく増やさなくても既存店売上を伸ばし、5%台まで改善した営業利益率を維持できるか。

ここが続けば、リンガーハットの利益水準はさらに上がる可能性があると考えます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次