セーレン(3569)2027年3月期第1四半期決算を分析|営業利益23.5%増、AI関連60%増益で通期上方修正

セーレン(3569)が2026年8月3日に発表した2027年3月期第1四半期決算を分析します。

売上高は491億4500万円で前年同期比21.0%増、営業利益66億6700万円で23.5%増、経常利益70億9600万円で24.4%増、純利益46億5600万円で13.9%増となりました。

売上高から純利益まで、すべて第1四半期として過去最高です。

さらに会社は通期営業利益予想を209億円から226億円へ上方修正しました。

私は今回を、主力の車輌資材に加え、AI・データセンター関連のエレクトロニクスが急成長した非常に強い決算と評価します。

目次

今回の決算を5段階で評価

評価項目評価コメント
売上高★★★★★491.45億円、21.0%増
営業利益★★★★★66.67億円、23.5%増
営業利益率★★★★★約13.3%→13.6%へ改善
車輌資材★★★★★10.0%増収、8.2%増益
エレクトロニクス★★★★★16.2%増収、60.0%増益
環境・生活資材★★★★★147.9%増収、131.4%増益
通期予想★★★★★営業利益209億円→226億円へ上方修正
進捗率★★★★★営業利益29.5%
CF★★★★★営業CF61.72億円、単純FCF約25.1億円
財務★★★★★自己資本比率72.3%、実質ネットキャッシュ
配当★★★★☆年間76円据え置き
キャピタルゲイン期待★★★★★AI関連+上方修正を高評価

売買判断

保有 ★★★★★

追加買い ★★★★☆

売却 ★☆☆☆☆

私はセーレンを保有継続します。

第1四半期で営業利益23.5%増となり、同時に通期予想まで上方修正した点はかなり強いです。

特にAI・データセンター関連が利益成長へつながっているため、押し目では追加買いを検討します。

エレクトロニクスが60%増益

今回最も注目したいのがエレクトロニクス事業です。

売上高37億1900万円で16.2%増、営業利益10億700万円で60.0%増となりました。

AI関連サーバー向け資材、データセンター向けHDDワイピングクロス「ザヴィーナ」、半導体メーカー向け導電糸「ベルトロン」、シリコンウェーハの酸化膜加工が好調です。

営業利益率は約27%と高く、まだ売上規模は車輌資材より小さいものの、今後の利益成長を担う高収益事業としてかなり魅力があります。

車輌資材も安定成長

主力の車輌資材は売上304億2600万円で10.0%増、営業利益45億700万円で8.2%増です。

国内では新型車向けカーシート材やエアバッグが伸びました。

一方、米国やメキシコなど海外事業は減収減益です。

中国では高付加価値製品が好調ですが、車輌資材全体としては今後、海外収益の回復がもう一段の利益成長につながります。

21%増収には買収効果もある

2026年1月にNBセーレンが連結子会社となりました。

その影響で環境・生活資材は147.9%増収、その他事業は753.6%増収となっています。

したがって全社21%増収をすべて既存事業の成長とは見ません。

ただしエレクトロニクス16.2%増収・60%増益など、買収効果以外にも強い成長分野があります。

ここが今回の評価を高くしている理由です。

通期営業利益を226億円へ上方修正

会社は通期予想を、

売上高 1903億円 → 1953億円
営業利益 209億円 → 226億円
経常利益 211億円 → 230億円
純利益 150億円 → 157億円

へ引き上げました。

第1四半期の進捗率は、

売上高 約25.2%
営業利益 約29.5%
経常利益 約30.9%
純利益 約29.7%

です。

上方修正後でも利益進捗は約30%あります。

会社が第1四半期終了時点ですでに通期予想を引き上げたこと自体、かなり強いシグナルと見ています。

CFと財務も強い

営業CFは61億7200万円、投資CFは36億6500万円のマイナスです。

単純なFCFは約25億700万円のプラスとなります。

自己資本比率は72.3%。

現金及び預金391億円、有価証券56億円に対し、短期・長期借入金は合計約89億円です。

成長投資を続けても十分な財務余力があります。

私ならどう売買するか

私は現在の保有分を維持します。

今回評価しているのは、

営業利益23.5%増

エレクトロニクス60.0%増益

第1四半期過去最高

通期営業利益8.1%上方修正

という点です。

注意するのは、粗利益率が前年約29.0%から27.3%へ低下していることと、海外車輌資材の弱さです。

それでも販管費効率の改善で営業利益率は上昇しており、現時点では強気で保有します。

今回の私の結論

今回のセーレンの第1四半期決算は、かなり強い好決算です。

売上高21.0%増、営業利益23.5%増、経常利益24.4%増となり、すべて第1四半期として過去最高です。

特にAI・データセンター・半導体関連を含むエレクトロニクス事業が60%増益となりました。

さらに通期営業利益を209億円から226億円へ上方修正しています。

そのため今回の総合評価は★★★★★とします。

私は保有を継続し、押し目では追加買いを検討します。

キャピタルゲインという視点では、

車輌資材の安定利益に、AI・データセンター・半導体関連の高収益エレクトロニクス事業をどこまで大きく上乗せできるか。

ここが今後の最大の注目点です。

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