ワークマン(7564)2027年3月期第1四半期決算を分析|営業利益33%増、既存店13.3%増、今後の業績と売買判断

ワークマン(7564)が2026年8月3日に発表した2027年3月期第1四半期決算を分析します。

営業総収入は518億1200万円で前年同期比24.7%増、営業利益は120億3100万円で33.3%増、経常利益は124億3100万円で34.6%増、四半期純利益は77億9200万円で34.0%増となりました。チェーン全店売上高も675億6100万円で18.6%増です。

今回特に評価したいのは、既存店売上が13.3%増と非常に強いうえ、PB商品比率が前年同期から6.4ポイント上昇して74.9%まで高まったことです。天候不順で夏物商品が低調、円安や原材料高による仕入価格上昇という逆風がありながら、大幅増益を実現しています。

目次

今回の決算を5段階で評価

評価項目評価コメント
営業総収入★★★★★518.12億円、24.7%増
営業利益★★★★★120.31億円、33.3%増
利益率★★★★★営業利益率約23.2%へ改善
既存店★★★★★チェーン既存店売上13.3%増
PB戦略★★★★★売上構成比74.9%、6.4pt上昇
店舗展開★★★★☆13店舗新規出店、総店舗数1,107店
通期予想★★★★☆営業利益8.2%増予想を据え置き
進捗率★★★★★上期営業利益計画の約68%を1Qで達成
特殊要因★★★★★事業譲渡益は小さく、本業中心の増益
財務★★★★★自己資本比率83.6%
CF★★★☆☆第1四半期CF計算書は未作成
株主還元★★★★☆年間89円配当を維持
キャピタルゲイン期待★★★★★高成長・高進捗で上振れ期待あり

売買判断

保有 ★★★★★

追加買い ★★★★☆

売却 ★☆☆☆☆

私はワークマンの保有を継続します。

今回の営業利益33.3%増はかなり強く、しかも新規出店だけではなく既存店売上が13.3%伸びています。PB比率上昇による商品力の改善も確認できました。

追加買いも前向きです。ただし第1四半期の進捗が非常に高いため、第2四半期でも既存店成長と利益率を維持できるかを確認しながら増やしたいと考えます。

既存店13.3%増が非常に強い

チェーン全店売上高は675億6100万円で18.6%増、そのうち既存店売上は13.3%増となりました。FC店舗売上は18.5%増、直営店も19.8%増です。

単純に店舗数を増やしたことで売上が伸びたのではなく、既存店舗そのものの販売力が大きく上がっています。

「MEDiHEALインナー」「XShelter」「UVカットパーカー」など独自商品の投入に加え、SNSだけでなくテレビCMやチラシも活用して客層を広げています。

PB比率74.9%が利益成長につながる

PB商品のチェーン全店売上構成比は74.9%となり、前年同期から6.4ポイント上昇しました。

私は今回ここをかなり評価します。

営業総収入は24.7%増ですが、営業利益は33.3%増と、それ以上に伸びています。

営業利益率を計算すると前年同期約21.7%から約23.2%へ改善しました。営業総利益も166億2000万円から208億3700万円へ増え、販管費の増加を十分吸収しています。

独自PBへのシフトが、売上だけでなく収益性向上にもつながっていると見ます。

特殊利益を除いても十分強い

今期は特別利益として事業譲渡益1億6400万円を計上しています。

ただし営業利益120億3100万円に対して小さな金額です。四半期純利益34%増の主因は特別利益ではなく、本業の営業増益です。

したがって今回は、一時的な利益を除いても★★★★★級の内容だと評価します。

上期営業利益の約68%を1Qで達成

会社予想は上期営業利益176億6600万円、通期321億1200万円で、今回変更されていません。

第1四半期120億3100万円から計算すると、

上期営業利益進捗率 約68.1%
通期営業利益進捗率 約37.5%
上期純利益進捗率 約68.9%
通期純利益進捗率 約34.9%

となります。

上期営業利益176億6600万円を達成するため、第2四半期に必要なのは約56億3500万円です。第1四半期の半分以下でも計画に届きます。

現時点ではかなり余裕のある進捗に見えます。

財務は非常に強い

総資産1845億2300万円、純資産1542億3500万円、自己資本比率は83.6%です。

現預金は824億8200万円あり、短期借入金は13億5000万円にとどまります。財務面で大きな心配はありません。

商品在庫も前期末297億7000万円から226億7700万円へ約71億円減っています。

なお、第1四半期のキャッシュ・フロー計算書は作成されていないため、今回は営業CFやフリーCFまでは評価できません。

配当は年間89円を維持

今期の年間配当予想は89円で前期と同額です。

通期EPS予想273.60円に対する単純な配当性向は約32.5%です。

これだけ財務が強く、利益進捗も高いため、今後業績が上振れした場合には株主還元の拡大があるかも確認したいところです。

私ならどう売買するか

私は現在の保有分をそのまま維持します。

営業利益33.3%増、既存店13.3%増、PB比率74.9%、上期営業利益進捗68%という内容なら、売却を考える理由はありません。

特に天候不順や仕入価格上昇という逆風下でこの数字を出している点を評価します。

追加買いも考えますが、決算後に大きく上昇する場面を追うより、押し目で増やす方針です。

次の決算で見るポイント

最も重要なのは既存店売上です。今回の13.3%増がどこまで続くかを見ます。

次にPB比率74.9%、営業利益率23.2%前後を維持できるかを確認します。

また、通期営業利益321億1200万円への進捗がさらに高まれば、業績上方修正も意識したいです。

売却を考える条件

私が売却を考えるのは、既存店売上が継続的に前年割れし、同時に営業利益率まで低下した場合です。

またPB比率を高めても仕入価格上昇を吸収できなくなる、ワークマンカラーズなどの出店拡大が利益につながらない状態が続く場合も評価を見直します。

逆に既存店二桁成長と高利益率が続くなら、私は保有を継続します。

今回の私の結論

今回のワークマンの第1四半期決算は、かなり強い好決算です。

営業総収入24.7%増、営業利益33.3%増、純利益34.0%増。

特に既存店売上13.3%増とPB比率74.9%が重要です。

夏物商品の不振や円安・原材料高という逆風がありながら、営業利益率まで改善しました。

さらに上期営業利益計画の約68%を第1四半期だけで達成しています。

そのため今回の総合評価は★★★★★です。

私は保有を継続し、押し目では追加買いを検討します。

次の焦点は、PB商品による高い既存店成長と利益率改善を維持し、通期営業利益321億円の上方修正まで持っていけるかです。

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