「資産を3倍にするにはどれくらいかかる?」
そんな疑問に、簡単に答えてくれるのが「115の法則」。
複利運用の“3倍成長”をざっくり見積もるこの法則は、72の法則と並んで覚えておきたい投資の基本ツールです。
目次
1. 115の法則とは?
「115の法則」は、複利で運用した資産が“3倍になるまでの期間”をざっくりと求められる計算ルールです。
2. 計算式と使い方
基本式は次の通り:
115 ÷ 年間利回り(%) = 3倍になるまでの年数
たとえば、年利5%の運用なら:
115 ÷ 5 = 23年
つまり、23年後には元本の3倍になるという目安になります。
3. 年利別・3倍になるまでの年数
年利(%) | 3倍までの年数 |
---|---|
3% | 約38.3年 |
5% | 23年 |
7% | 約16.4年 |
10% | 11.5年 |
12% | 約9.6年 |
4. 72の法則との違いと使い分け
- 72の法則:2倍にするまでの年数
- 115の法則:3倍にするまでの年数
いずれも「複利成長の速さ」を測る便利なツールですが、目標額が違うため、使い分けが大切です。
💡ポイント:
- 短中期の目安 → 72の法則
- 中長期の計画 → 115の法則
5. 注意点と補足
- この法則も「税引き前」の利回りが前提です。**実効利回り(税後)**で計算し直すことを推奨。
- 一括投資を前提としています。積立運用では「126の法則」などを使いましょう。
6. 実生活での活用シーン
- 老後資金として「3倍に増やす期間」を見積もる
- 子どもの教育費の先取り準備
- 高リターン商品と長期資産の分散判断
7. まとめ
- 「115の法則」は、複利で3倍になるまでの年数を簡単に計算できる便利な指標
- 利回りが高いほど短期間で達成可能だが、リスクも比例して上昇
- 「時間×複利」の感覚を持って、戦略的な長期運用を考えよう
🔗 関連記事
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