インフレによってお金の価値が目減りする時代、ただ貯金しているだけでは「気づけば使える額が減っていた」という事態になりかねません。
そんな環境下で注目されるのが「インフレに強い投資」。この記事では、購買力を守るために意識すべき資産とその考え方を紹介します。
目次
なぜインフレが資産にとって“脅威”なのか
インフレとは、物やサービスの価格が上がり、同じお金で買える量が減っていく現象。
たとえば、年2%のインフレが続くと、35年でお金の価値は半減します(→ ルール・オブ・70)。
つまり、「お金の量」が同じでも、「買える力」が減ってしまうのです。
インフレに強い資産クラスとは?
共通する特徴は以下のとおりです:
- 物価と連動して価値が上がりやすい
- 実体資産や利益がインフレの恩恵を受ける
- 通貨価値が下がっても“現物価値”が残る
代表的な5つのインフレ耐性資産
資産クラス | 特徴と理由 |
---|---|
株式(特に高収益企業) | 売上・利益が物価と連動しやすい |
REIT(不動産投資信託) | 賃料収入や不動産価格がインフレに連動 |
コモディティ(例:金・原油) | 実物資産として価値を保ちやすい |
インフレ連動債(TIPSなど) | 名目利回りではなく“実質価値”で守る仕組み |
外国資産(外貨建て) | 円安進行時の価値維持、国内インフレとの分散効果 |
インフレに弱い資産の特徴
- 定期預金・普通預金:利率が物価上昇に追いつかない
- 日本国債(固定金利):利回りが固定で実質価値が下がる
- 現金(タンス預金):額面価値は同じでも“買える力”が減る
インフレ対策としての投資戦略
- ✅ ポートフォリオに株式・REIT・外貨を含める
- ✅ 長期で運用することで“実質成長率”を確保
- ✅ 積立投資で“物価上昇分を吸収”する形に
- ✅ インフレを“味方にする資産”を選ぶ意識が大切
まとめ:守りながら増やすポートフォリオを
- インフレはお金の「見えない敵」
- 「増やす」だけでなく「価値を守る」意識を持つ
- 株・REIT・実物資産などを組み合わせて、購買力を維持する投資戦略を組み立てよう
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