「今の積立で、いつごろ資産が1.5倍になるの?」
そんな“ちょっとした増加”を予測できるのが「76の法則」です。
これまでの「2倍」「3倍」だけでなく、“最初の成功体験”を得るための目安として、ぜひ覚えておきたい計算ルールです。
目次
76の法則とは?
「76の法則」は、積立投資によって資産が“1.5倍”になるまでの年数をざっくり予測するための法則です。
「まだ倍までは遠いけど、少し成果を実感したい」──そんなときに使える現実的な目安です。
計算式と使い方
計算式:
76 ÷ 年間利回り(%) = 1.5倍になるまでの年数(積立)
たとえば、年利5%で積立を続けた場合:
76 ÷ 5 = 15.2年
つまり、15.2年で積立資産が1.5倍になるという計算になります。
年利別・1.5倍までの早見表(積立版)
年利(%) | 1.5倍になる年数 |
---|---|
3% | 約25.3年 |
4% | 19年 |
5% | 約15.2年 |
6% | 約12.7年 |
7% | 約10.9年 |
他の法則との使い分けと位置づけ
法則名 | 投資形式 | 倍増目標 | 計算式 |
---|---|---|---|
72の法則 | 一括 | 2倍 | 72 ÷ 年利 |
115の法則 | 一括 | 3倍 | 115 ÷ 年利 |
126の法則 | 積立 | 2倍 | 126 ÷ 年利 |
190の法則 | 積立 | 3倍 | 190 ÷ 年利 |
76の法則 | 積立 | 1.5倍 | 76 ÷ 年利 |
👉 投資を始めたばかりの人が、「最初の成果の目安」として使いやすい法則です。
注意点と補足
- 他の法則と同様、税引き前利回りが前提です。
- 実際の投資成果は手数料や相場変動の影響を受けます。
- 定額・定期積立を前提とした法則なので、途中の中断・増額があるとズレが出ます。
実生活での活用例
- つみたてNISAを使って10〜15年続けると、「そろそろ1.5倍?」という実感が持てる
- 子育て中の教育費や予備費を、**“じっくり備える目安”**として
- モチベーション維持のための「成果の通過点」としても有効
まとめ
- 「76の法則」は、積立で資産が1.5倍になるまでの期間を簡単に予測できる法則
- 「いきなり2倍は無理でも、1.5倍なら現実的かも」と感じる人にぴったり
- 長期投資の中間成果として、“増える実感”を得るステップとして活用しよう
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