「積立投資で資産が3倍になるには何年かかる?」
そんなときに役立つのが「190の法則」です。
複利の力に、毎月コツコツ積み立てるという“時間の武器”を掛け合わせた、長期運用派には欠かせない計算ルールです。
目次
190の法則とは?
「190の法則」は、毎月積立による資産が“3倍”になるまでの年数をざっくりと計算するための法則です。
積立+複利という堅実な手法において、将来の成果イメージを把握しやすくするための目安になります。
計算式と使い方
計算式:
190 ÷ 年間利回り(%) = 3倍になるまでの年数(積立)
たとえば、年利5%で積立を続けた場合:
190 ÷ 5 = 38年
つまり、38年で積立資産が約3倍になるという見積もりです。
年利別・3倍までの早見表(積立版)
年利(%) | 3倍になるまでの年数 |
---|---|
3% | 約63.3年 |
4% | 約47.5年 |
5% | 38年 |
6% | 約31.7年 |
7% | 約27.1年 |
他の法則との違いと使い分け
法則 | タイプ | 倍増目安 | 計算式 |
---|---|---|---|
72の法則 | 一括投資 | 2倍 | 72 ÷ 利回り |
115の法則 | 一括投資 | 3倍 | 115 ÷ 利回り |
126の法則 | 積立投資 | 2倍 | 126 ÷ 利回り |
190の法則 | 積立投資 | 3倍 | 190 ÷ 利回り |
👉 長期的な目標(老後資金・退職後生活費)などでは、「190の法則」はとても参考になります。
注意点と補足
- あくまで「税引き前利回り」での目安。NISA・iDeCoの活用でこのシナリオに近づけられます。
- 一定額・定期積立を前提にしているため、途中で増額・減額があるとズレが出ます。
活用シーンとシミュレーション例
- iDeCoで20代から積立→60歳まで運用すれば3倍以上の到達も現実的
- 「つみたてNISA×20年」シミュレーションを立てるときの出発点に
- 教育資金・住宅資金など、長期スパンの目標額逆算に最適
例:年利5%、毎月2万円の積立を38年間続ければ、単純な元本912万円が約2,700万円(3倍)に到達する計算になります。
まとめ
- 「190の法則」は、積立投資で“資産3倍”になるまでの期間をざっくり把握できる便利なルール
- 時間をかけた“積み上げ式”の投資において、未来を計画的に描くための指標になる
- 「投資=一気に増やす」ではなく「長く続けて増やす」という発想にマッチした法則です
🔗 関連記事
👉 72の法則|一括投資で2倍になるまでの年数
👉 115の法則|一括投資で3倍になるまでの年数
👉 126の法則|積立投資で2倍になるまでの年数
👉 76の法則|積立投資で1.5倍になるまでの年数
コメント